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武装錬金:最終話 BOY MEETS BATTLE GIRL
今回…、正直冷静に感想書けない自分がいまして…ちょと…どころかだいぶ読み難い文章になってると思います。
とにかく、思いついたままの感情を思いついたままに吐き出してる部分がありますので、まあその…ちょっと冷静さがありません。
それでも見てやろうって方はどうぞ。

二人の”ヴィクター”に対して 白い核鉄は一つ
元の人間に戻れるのは ヴィクターか武藤カズキのどちらか一人――…。
ヴィクトリアは言う、選択肢がある分だけ まだ幸せなのだ、と。

夏の陽射しの下、登校日、歩く銀成学園の生徒たち。
…ああ、まさかここに来て銀成学園に帰ってくるとは思わなかったわー。そんなわけで3バカ登場。
彼等の視線の先には、夏の始まりに別れたきりの大切な『仲間』―カズキと斗貴子さん。
あまりにも自然で、あまりにも普通で、あまりにも…日常な彼等の再会。
彼等のカズキを囲んでのほんのり下世話な話題も非常にほのぼのとしてて…可愛いなァ、ああもう…皆可愛いなァ。大好きだなァ。
何時ものように、あまりにも普通にいつも通りにはしゃぐ彼等を見つめるのは病院を退院したのか桜花先輩とゴゼン様。
カズキンはなにも悪い事なんかしてない、堂々と元の人間に戻れば良いんだ―と、ゴゼン様。
何度も何度も、この学校やこの街を守って戦ってきた―と、桜花先輩。
………でも。

でも、だからこそ。
そんな『皆』の為に戦ってきた少年だからこそ、誰も彼も救おうと守ろうと、戦ってきた少年だからこそ、ヴィクターを放っておくなんてことは…できない、と。
「彼 本当に」「強いコね」と、千歳さん。
防人も、それに同意しながら
「だが」…と。
「それでも 今はまだ」「17才の高校生だ―」
………あほー、ブラボーちょっと其処に気づくの遅いんじゃー!とか最初に読んだ時叫んだのは秘密の方向で。
いやもう、そこん所を見落として心中宣言までしてたくせにー!とか、ねぇ。
『大切な』少年が『変わってしまう前』に先走って一人で全て背負って決着つけようとしてたくせにー!とか。いやもう。
んでもまあ、それに関してはあそこで決着がついた時点でブラボーの中ではある意味清算されたんだろうけども。
まあ、ブラボーがきちんとカズキの事を「それでもまだ 普通の子供なんだ」と気づいてくれていたのはちょっと嬉しかったんですけどね。うん。
でも、もっと早くに気づいてくれて、そうして…カズキの近くにいてくれれば…と。
そうして、カズキのココロに気づいてくれたら…と。

再び、学園。
カズキと斗貴子さんが帰ってきたと聞いて、一目散に走ってきたのはまひろ達3人娘。
真っ先に斗貴子さんに飛びつくまっぴーはご愛嬌、そんな妹の仕打ちにこっそり涙するカズキもご愛嬌。ああもう、可愛いなァ。

「無事に帰って来たんだから 任務ってのは無事に終わったんだよね」
………ここまで、故意にカズキの選択が描写されてなかったんです、が。
あまりにも、あまりにも当たり前な日常を…ここに来て再び丁寧に描写されて…それでこの質問、が。
ほんっと、きついなー。カズキが、カズキである以上は選ぶべき選択は一つなんだってのはわかるんだけど…わかるんだけどさー!!でもそれって…それってさー、ああもう。
「―…ああ」と、静かにウソをつくカズキと、それを見つめる斗貴子さんの表情にすら…。

ウソを、ついてしまった事に、静かに沈むカズキに…声をかける剛太。
うわー、剛太まできたですよー。って、銀成学園に剛太もくるんか?編入か?大歓迎じゃ、いやっほう(え
ってかまあ、普通に潜入してきただけでしょうかねぇ?まあその、学園来い、学園に。ついでに寄宿舎に入れ、寄宿舎に。
(どーせ私はしがない剛カズ者じゃよ)
そうして、前はカズキが言った事を、今度は剛太の口から。
「守りたい者が一緒なら」「俺達は戦友だ」
……ありがとう、ありがとう剛太。本当にありがとう。もう嬉しいよ、本当に嬉し過ぎるよ。
それでも、戦友でも恋敵なんで握手しないところも含めて大好きだ。本当に大好きだ。
今のカズキに、この戦友発言は結構嬉しかったんじゃないのかなー…とか。結構ね、カズキの状況とか全部わかってる人って意外に少ないんだよ、ね。全てをわかっていて、それでも肯定してくれる、共に戦ってくれるという…ね。
ああ、本当に…嬉しい。

そうして、ある意味では誰よりも本当の意味で一番『人間』武藤カズキの事を肯定しているのがパピヨンで。
だからこそ、ある意味真摯に最後まで足掻くであろうのがパピヨンなあたりが…らしいよ、ね。うん。
自ら、白い核鉄を作ろうと。カズキの『選択』が予測可能なものだからこそ、カズキの、為に。
(無論、それが『カズキの為』だなんてパピヨン本人は認めないだろうけども。
或いはカズキの為でありつつ、己の為ですらあって)

あー、ビンビンに関しては突っ込まねー。絶対に突っ込まないぞー。

「選択肢なんてのは他人に与えられるのではなく 自ら作り出していくものだ!」
ホントに、ね。パピヨンだからこその、この発言。
最初に「選択が選べるだけ ましよ」と言ったヴィクトリア。
次に「選択は自ら作り出す」と言ったパピヨン。
………では、カズキは?

陽射しの、下。給水塔の、上。
答えを、前に…ただ、ただ…。
ヴィクターを止めなければ、大勢の人に危険が及ぶ…その前、に。…でも、その選択を選ぶという事…は。

『オレがみんなを 守るから』
『誰か オレを守ってくれ…』

…この時点で泣いたですよ…。もう、泣くしかないじゃんか!
ずっと、ずっと私は、カズキは泣いてもいいんじゃないのか?と、弱音を吐いても良いんじゃないのか?と、ずっとずっと思ってたんですけど。思ってたんですけども。
まだ、17才の高校生でしかない少年が。選ぶにはあまりにも過酷な選択。
誰も彼も、全てを守ろうと、でも…その為に諦めなければならないのが、自分自身だという…選択。
聖人君主なんかじゃない、ただの…本当にただの少年でしかないカズキの、弱音。本当はこういった弱音を誰かに聞いてもらえれば、そうすれば…まあ選択自体は相変わらず過酷に圧し掛かってくるものの、それでも少しは…本当に少しだけは楽になれるんでしょうけども。
……カズキの周りにそんな弱音を吐ける相手なんて今までいなかったんだよなーだよなー。いや、本当はその辺を剛太に期待してたんだけども(まあ剛太は今回のアレでだいぶ、うん…近づいたし)
だからこそ、カズキはいつだって辛い時とかは静かに一人で沈むんだよ、な…辛いよ、辛過ぎるよ。

不意に、現れた斗貴子さんの姿、に。
…鈍い鈍い思ってた斗貴子さんなんですけども(ゴメン…)それでも、こういうカズキの迷い…というか弱さに…気づいていてくれたみたいで。
互いに、言葉に詰まって。そうして、目に入った裏山のオバケ工場―……二人が、出会った場所。始まりの、場所。

「ありがとう」

その、言葉…が。

ゴメンゴメン、今ちょっと本気で泣いてたよ。てかもう、今回油断すると本当にボロボロ泣いちゃうもんだから全然感想書くのが進まないのな(実話
なんかもう、ね。結局はここに戻るんだよね。カズキと斗貴子さんが出会って、そうして物語は始まって。
今回のサブタイトルのBOY MEETS BATTLE GIRLというのが、本当にこの武装錬金という物語の根底を示していて。
なんかね、連載始まったわりと初期ぐらいに「このマンガはボーイミーツガールを目指しているのでは?」と指摘してた方がいたんですけども、まあ本当にその通りの展開で。
ただ、守ろうと思った。無意識に、目の前の女のコを。
そうして出会って、そうして少しずつ惹かれていって、そうして…ずっと強く『守りたい』と、思う。

…ああ、もうホントに…本当に号泣。泣いた泣いた。
男のコが、大切な、大好きな女のコの為に、とても…とても大きな決断を、する…その事が。
けれども、ほんの少し足りない勇気を、女のコが、大切な、大好きな男のコに分けてあげる、その…姿が。
いつかの夜に、互いに誓った『一心同体』

互いが、互いに、心通わせての…始めての、くちづけが。ね…うん、本当に…本当に切なくて。
これって、一歩間違えると心中エンドになりかねない気もしちゃうんです、が。…まあ、でもカズキはきっと斗貴子さんが一緒に死ぬ事なんか望まないと思うんで、例え自分がどうなろうと、斗貴子さんを守る事を選ぶだろうから…ああ、なんか永遠に聞きたくなった…。
しっかし、79話も使って漸く互いに心通わせた二人に幸あれと。もうね、本当に幸せになってもらいたいですよ。切実に。
なんかもう…ああもう、あまりにも美しいラストにちょっとだけ『これはこれでアリかな?』とか思っちゃったじゃないかよ、うあああー。

なんかもうね、最終回のまとめ方としては非常に美しかったんですよ。色々なキャラを出しての日常と非日常とを1話で綺麗に纏め上げて、そうしての最後のコレが…もう、あまりにも切なくて、あまりにも綺麗で、あまりにも愛しくて。
そうしての最後のページが扉ページに繋がるという見せ方とか、和月伸宏という作家の上手さをマジマジと見せつけられて。
だからこそ、このラストはこれはこれでアリかなー?とか思っちゃうんですけども、んでも冷静に考えると伏線一切解消してないんだよねー今回(苦笑
ああもう、なんか1個ぐらいは伏線解消してくれよ!とか思わなくもないんですが。
まあ、最後に駆け足で色々見せられるよりは余韻を残した美しい終わり方なんじゃないかなーとか、でもやっぱりもっともっと色々知りたかったし見たかったし、とか。
なんかちょっと錯乱状態だな、やっぱりまだまだこのマンガ終わらせるべきマンガじゃないよ!もっともっと語るべきことがあるもん、もっとずっとカズキ達の姿を見ていたいもん!
や、確かにこのラストは美しいし泣いたし感動したけども、それでもまだ納得はしてないさ、足掻けるだけ足掻く気はあるさ。
大好きだ、本当に武装錬金というマンガが大好きだ。

とりあえず、赤マルがあるんでそこでどの程度補完されるのか楽しみにしたいと思います。
まあ本音を言えば、月刊なりウルトラなりでの再開が一番の希望なんですけど、ね。一応要望の手紙は出すつもり。足掻くよ、最後まで。

追記分:
昨日は、なんだか永遠にを聞きたい気分だったのですが、今日はなんだかあたらしい世界を聞きたい気分です。
…ああ、ちくしょう。最後の二人を見て、そしてあたらしい世界の歌詞を読みなおしたらあまりにもぴったり過ぎて…涙で出てきそう。
(あたらしい世界:ゴスペラーズ。歌詞は歌詞検索サイトを調べてもらうか、曲自体を聴いてください。本当に…本当にこのラストシーンから始まる物語にはまる気がするんだよ…ああ、ますます涙出てきた…)
とりあえず冷静に、最終回としてはとても綺麗にまとめられていたと思います。この話だけ見たら、ですが。
んでもやっぱり全然伏線解消してないんだよ、ね。カズキ自身の選択も、まあ今までこの作品をずっと読みつづけてきたなら予想はつくものの明確な答えは提示されてないし。
…やっぱり、きちんと本誌で完結させてもらいたかった…なー。赤マルでの完結編を楽しみにしつつ、でも今自分に出来る事はできるだけやりつづけたいと思います。
やっぱり、まだ諦め切れません。まだまだカズキ達の活躍を見つづけていたいのです。うん。
…やっぱ冷静になれないや、ゴメン。とりあえず統括的な感想は赤マル後で。その頃には冷静さを取り戻してる、かな?